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科目名 事業戦略事例研究Ⅰ【MR】 
科目名(英字) Business Strategy Case Study 1 
ナンバリング MPCD31 
年次 1年次 
単位数
期間 前期 
担当者

小林 昭寛(コバヤシ アキヒロ)

大塚 理彦(オオツカ ミチヒコ)

杉浦 淳(スギウラ ジュン)

長谷川 光一(ハセガワ コウイチ)

角田 全功(カクタ マサノリ)

北川 創(キタガワ ハジメ)

榎本 吉孝(エノモト ヨシタカ)




授業のねら
い・概要
 知的財産を活用する主な主体である企業が事業利益を最大化するためには、その企業の事業戦略の下で、これと整合した研究開発戦略や知的財産戦略を立案し、実施していくことが必要である。
 したがって、知的財産戦略の立案や実行を担当する者は、知的財産の視点だけで戦略を立案・実行すればよいのではなく、事業戦略という大きな文脈の中で、その事業戦略の実行のために最適な知的財産戦略を立案し実施していくことが求められる。
 本科目では、実際の企業の事業戦略の取材に基づいて作成されたビジネスケース教材を利用したグループワークの演習形式の授業を行うことにより、将来の知的財産戦略の立案と実行を担う者が身に付けるべき事業戦略に関する知識を獲得させることを狙いとする。
 具体的な進め方としては、各ケースごとに担当グループを決め、準備、発表、全体討議、質疑応答などを行う演習形式とする。各ケースの事実関係に基づき、自分が事業責任者や知財担当者であったらどうするかを考える演習をすることにより、企業における事業戦略と知財戦略の立案実行を疑似体験する。 
授業計画
テーマ 内容・方法等 予習/復習
第1回 ガイダンス
事業戦略に関する基礎知識(1) 
・授業の進め方の説明、事例資料の配布。
・講義形式の授業により、本科目の事例を理解するために必要な事業戦略に関する基礎的事項を学ぶ。 
事業戦略について難しいと感じた点について資料をよく読み返すこと(3時間) 
第2回 事業戦略に関する基礎知識(2)  講義形式の授業により、本科目の事例を理解するために必要な事業戦略に関する基礎的事項を学ぶ。  事業戦略について難しいと感じた点について資料をよく読み返すこと(3時間) 
第3回 『下町ロケット』に学ぶビジネスモデル  グループワークとケース・ディスカッションにより、業界内の企業の立ち位置に応じた特許権の利用方法、とくに自己独占実施か他者実施許諾かの選択について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第4回 G製作所の金型事業  グループワークとケース・ディスカッションにより、業界内の企業の立ち位置に応じた特許権の利用方法、とくに自己独占実施か他者実施許諾かの選択について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第5回 本体・消耗品モデル、本体・メンテナンスモデル、モノのサービス武装、製造業のサービス化  講義形式の授業により、ビジネスモデルの類型である「本体・消耗品モデル」、「本体・メンテナスサービスモデル」のほか、「モノのサービス武装」、「製造業のサービス化」について学ぶ。  各種ビジネスモデルに関し難しいと感じた点について資料をよく読み返すこと(3時間) 
第6回 シスメックスの検体検査事業  グループワークとケース・ディスカッションにより、「本体・消耗品モデル」、「本体・メンテナンスモデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第7回 ブリジストンの業務用タイヤ事業  グループワークとケース・ディスカッションにより、「本体・消耗品モデル」、「本体・メンテナンスモデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第8回 ホギメディカルの病院用キット事業   グループワークとケース・ディスカッションにより、「消耗品・サービスモデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第9回 三浦工業の小型ボイラー事業  グループワークとケース・ディスカッションにより、「本体・メンテナンスモデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第10回 栗田工業の超純水供給事業  グループワークとケース・ディスカッションにより「本体・メンテナンスモデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第11回 月島機械の下水道処理設備事業  グループワークとケース・ディスカッションにより「本体・メンテナンスモデル」と発展形の「サービス提供モデル」の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第12回 クマヒラグループのトータルセキュリティ事業  グループワークとケース・ディスカッションにより、製造業がモノ作りからサービス提供事業者へと転換する際の事業戦略と知財戦略について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第13回 オープン&クローズ戦略について  講義形式の授業により、「オープン&クローズ戦略」の事業戦略としての側面と知財マネジメントの側面にについて学ぶ。  オープン&クローズ戦略に関し難しいと感じた点について資料をよく読み返すこと(3時間) 
第14回 二次元バーコードのビジネスモデルと事業戦略~デンソーのQRコード~  グループワークとケース・ディスカッションにより、技術標準に基づいて普及品とハイエンド製品とで領域を切り分けるパターンの「オープン&クローズ戦略」を学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
第15回 吉野化成株式会社(1)~製造特許の無償開放~  グループワークとケース・ディスカッションにより、付加価値工程上で領域を切り分けたり、原材料・部品と完成品とで領域を切り分けるパターンの「オープン&クローズ戦略」について学ぶ。  事前設問への回答をまとめておくこと(3時間) 
到達目標
(1)本講義で取り扱うビジネスケースに関し、事実関係の概要を説明することができる。
(2)本講義で取り扱うビジネスケースに関し、基礎的な設問に対して適切に答えることができる。
(3)本講義で取り扱うビジネスケースに基づく議論を通じた事業計画立案の疑似体験に基づいて、より複雑な事案に対して事業戦略の発案や適否の検討をすることができる。 
評価方法
成績評価は、最終課題レポートの内容に基づいて行う。ただし、グループワークへの貢献度が低い場合や授業での発表や意見陳述の内容が不適切な場合は、40%を限度として減点する。 
成績評価
基準
到達目標(1)に明らかに到達していない場合は、本科目の単位を取得できない(欠格条件)。
下記の基準にしたがって5段階評価する。
A:到達目標(1)から(3)について、特に優れた成績で達成している。
B:到達目標(1)から(3)について、優れた成績で達成している。
C:到達目標(1)から(3)について、概ね妥当な成績で達成している。
D:到達目標項目(1)から(3)について、合格に必要な最低限度を満たして達成している。
F:上記以外 
教科書
書名 著者名 出版社名
1. 特許庁等による委託に基づき作成されたビジネスケース教材を事前に配布する     
参考書
書名 著者名 出版社名
1. 授業時に適宜紹介する     
受講心得
数名からなるグループ単位で輪番で各事案を担当するため、グループのメンバーどうしで事前準備や当日発表に相互協力すること。
各授業回における設問に対する履修者の回答については、その授業回において教員がコメント等のフィードバックを行なう。
なお、本科目は、同時双方向形式及び録画形式のメディア授業の対象です。 
オフィス
アワー
●小林:講義・ゼミ等の時間を除き、原則として平日の13:00~18:00の時間帯に研究室で対応する。
●角田:水曜日の5時限に研究室で対応する。
●大塚:木曜日の3時限に研究室で対応する。
●杉浦:金曜日の4時限に研究室で対応する。
●長谷川:水・木曜日の昼休みに研究室で対応する。
●榎本:水曜日の5時限目に研究室で対応する。
●北川:水曜日の4時限に研究室で対応する。 
実践的教育
【実践的教育】
●角田:味の素(株)・食品研究所の企画部で商品開発に従事した経験をお伝え致します。
●大塚:パナソニック(株)にて研究開発及び商品企画段階から関与した知財業務の経験を基に指導します。
●長谷川:政府系シンクタンクで行っていた、調査・研究業務の経験を生かし、企業の事例や調査方法等についてお話します。
●杉浦:大学の産学連携支援センターで行っている産学連携、技術移転ベンチャー企業創設等の研究開発・知的財産・事業の関わりについてお伝えします。
●小林:特許庁の主要施策の一つである「事業戦略対応まとめ審査」を企画・立案・実行した経験に基づき、ビジネスと知的財産の関係について丁寧に指導します。
●榎本:特許庁、INPIT、JETRO韓国、発明協会で、企業の「稼ぐ力」をサポートした経験をもとに指導します。
●北川:特許庁で担当した特許・意匠・商標の出願動向調査、知的財産制度と経済の関係の調査の経験をもとに指導します。