シラバス参照

科目名 知的財産国際訴訟特論【MR】 
科目名(英字) Advanced Study of International Intellectual Property Litigation 
ナンバリング MPCC10 
年次 1年次 
単位数
期間 後期 
担当者

松井 章浩(マツイ アキヒロ)




授業のねら
い・概要
 本講義は、知的財産をめぐる国際紛争事例の訴訟手続や裁判外紛争解決手続に対処するために必要な専門知識を修得するために、民事訴訟法、国際法、国際私法の理論的知識を基盤にして、実際の国際知的財産紛争の事例を検討する。
 国際法、国際民事手続法、国際仲裁に関する基礎知識は配布資料を用いた講義形式とするが、事例を検討する段階においては、ゲスト講師による訴訟実践に関する講義も交えて、受講生が検討した内容を報告し、討論する形式とする。 
授業計画
テーマ 内容・方法等 予習/復習
第1回 国際知的財産紛争の概要  日本および米国、欧州、中国における国際知的財産紛争の現状を説明するとともに、訴訟における実務上の留意点、国際私法・国際民事手続法の意義、基本理念、法源を解説する。  〔予習〕シラバスを読み、講義内容を把握する。(2時間)
〔復習〕講義で配布された詳細なシラバスを参照し、国際法・国際私法・
国際民事手続法の全体像を把握する。(2時間) 
第2回 国際私法・国際民事手続法総論 1  国際知的財産紛争を裁く裁判所を決定する規則である国際裁判管轄を理論的に検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第3回 国際私法・国際民事手続法総論 2  国際知的財産紛争に適用される準拠法を決定する規則である狭義の国際私法、具体的には法律関係の性質決定、連結点、反致を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第4回 国際私法・国際民事手続法総論 3  国際知的財産紛争に適用される準拠法を決定する規則である狭義の国際私法、具体的には準拠法の指定、外国法の適用、公序、外国判決の承認執行を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第5回 国際私法・国際民事手続法総論 4  国際知的財産紛争が仲裁に服することもある。裁判外の紛争解決手段(ADR)としての仲裁、調停を理論的に検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第6回 日本における国際知的財産紛争 1  国際知的財産紛争における国際裁判管轄と準拠法決定に関する事例を検討する。マレーシア航空事件、カードリーダー事件判決、サンゴ砂事件判決。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第7回 日本における国際知的財産紛争 2  国際知的財産紛争における国際裁判管轄と準拠法決定に関する事例を検討する。とくに、職務発明に関する事例を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第8回 日本における国際知的財産紛争 3  国際消尽に関する事例を検討する。BBS事件判決を中心に、特許権の消尽に関する事例を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第9回 日本における国際知的財産紛争 4  国際消尽に関する事例を検討する。フレッドペリー事件判決を中心に、商標権の消尽に関する事例を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第10回 日本における国際知的財産紛争 5  国際消尽に関する事例を検討する。商標権の消尽に関する事例、著作権の消尽に関する事例を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第11回 外国における国際知的財産紛争 1  一つの事案に関する訴訟が複数国の裁判所に提起される事例を検討する。著作権の帰属が争われたウルトラマン事件を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第12回 外国における国際知的財産紛争 2  一つの事案に関する訴訟が複数国の裁判所に提起される事例を検討する。いわゆる標準必須特許をめぐる一連の訴訟において、中国裁判所が決定した訴訟差止命令を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第13回 国際知的財産紛争における企業法務 1  国際知的財産紛争が訴訟や仲裁に付されるとき、企業はどう対応するのか。裁判外の紛争解決手段の利用も含めて、企業の視点から見た国際訴訟を検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第14回 国際知的財産紛争における企業法務 2  国際知的財産紛争訴訟や仲裁に付されるときの企業法務の対応をシミュレーションしながら実践的に検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
第15回 国際知的財産紛争における企業法務 3  国際知的財産紛争訴訟や仲裁に付されるときの企業法務の対応を総括する。知的財産実務家として、企業にどのようにアプローチできるかを検討する。  〔予習〕講義で扱う事例に関する資料を通読し、事例を検討する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、復習課題に取り組む。(2時間) 
到達目標
(1) 国際訴訟を規律する法について、基礎的な知識を習得することができる。
(2) 各国知的財産法の相違を理解して、国際知的財産訴訟の現状を理解することができる。
(3) 国際知的財産訴訟の具体的事例を複眼的な視点で把握することができる。 
評価方法
講義後に示す「復習課題」により、到達目標に達しているかどうかを評価する。
・到達目標(1)には40%を配分し、「復習課題」の内容により評価する。
・到達目標(2)、(3)には60%を配分し、講義内での討論の内容と「復習課題」により総合的に評価する。 
成績評価
基準
3回以上の欠席がある場合、到達目標(1)を達成することができないものとし、不合格とする。
到達目標(1)を達成している場合にかぎり、到達目標(2)、(3)を評価する。
 A:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)、(3)の両方を90%以上の水準で達成している。
 B:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)、(3)の両方を達成している。
 C:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)か(3)のいずれか一方を達成している。
 D:到達目標(1)のみを達成している。
 F:到達目標をまったく達成することができない。 
教科書
書名 著者名 出版社名
1. 国際私法(LEGAL QUEST)〔第3版〕  中西康、北澤安紀、横溝大、林貴美  有斐閣 
参考書
書名 著者名 出版社名
1. 国際私法判例百選〔第2版〕  櫻田嘉章、道垣内正人 編  有斐閣 
受講心得
(1)本科目は録画形式メディア授業対応である。
(2)第2回~第5回は国際私法と国際民事手続法の基礎事項を扱う。4回の講義で国際私法と国際民事手続法の全体像を俯瞰するので、毎回の講義に備えて、受講生は必ず教科書を熟読し、十分に予習と復習を行い、「復習課題」に取り組むことが必要である。
(3)第6回以降は各国訴訟事例を扱う。講義において扱う事例について、対面授業の受講者、双方向形式メディア授業の受講者は「復習課題」にまとめる。
(4)講義前の事例の読解、講義中の報告、講義中の討論を踏まえて、最終的に「復習課題」の完成版を作成し、提出する。
(5)「復習課題」の内容については、誤解や不適切な理解には講義中に講評し、また、個別にフィードバックし、再提出を求めることもある。 
オフィス
アワー
毎週木曜日 2限(11時00分~12時40分) 松井研究室(1号館10階)
オフィスアワー以外の時間に訪問したい場合は、事前にアポイントメントをとってください。 
実践的教育