シラバス参照

科目名 著作権法特論 
科目名(英字) Advanced Study of Copyright Law 
ナンバリング MPCA10 
年次 1年次 
単位数
期間 後期 
担当者

甲野 正道(コウノ マサミチ)

山中 弘美(ヤマナカ ヒロミ)




授業のねら
い・概要
「著作権法要論」で詳しく取り扱うことができなかった事項で重要なものを取り上げ解説します。 
授業計画
テーマ 内容・方法等 予習/復習
第1回 著作権関連条約1  著作権関係条約全般の経緯とベルヌ条約を取り扱う
著作権関連条約の発展を概括するとともに、ベルヌ条約の諸規定について日本法の対応も含めて詳しく説明します。 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第2回 著作権関連条約2  引き続きベルヌ条約を取り扱うとともに、WIPO著作権条約その他の条約を取り扱う
ベルヌ条約やWIPO著作権条約などについて、日本法の対応も含めて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第3回 著作権関連条約3  著作隣接権関係条約を取り扱う
隣接権条約全般を概括するとともに、TRIPS協定締結に伴う日本の対応について詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第4回 権利制限1  私的録音録画補償金制度を取り扱う
制度の発足からその後の検討、東芝SARV訴訟など制度を巡る様々な動きについて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第5回 権利制限2  図書館に関する権利制限規定を取り扱う
特に2021年の法改正によりオンラインで図書館の資料を送信できるようになった点などについて、詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第6回 権利制限3  柔軟な権利制限規定の考え方と関連規定を取り扱う
柔軟な権利制限を取り入れた2018年の法律改正と関連規定について、検索サービスに係る法改正や日本版フェアユース規定の導入の動きも含めて、詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第7回 管理事業法1  著作権等管理事業を取り扱う
著作権管理事業の経緯と著作権等管理事業法の制定及び同法の概要について詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第8回 管理事業法2  著作権等管理事業の実情を取り扱う
分野ごとの著作権等の管理事業の実情について詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第9回 登録・裁定  登録制度及び裁定制度を取り扱う
著作権法の規定する登録制度と裁定制度について、その意義と手続きについて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第10回 権利侵害1  類似性を取り扱う
著作権侵害の要件である「類似性」について、学説及び裁判例を踏まえて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第11回 権利侵害2  侵害主体論を取り扱う
規範的侵害主体について、学説や最近の音楽教室事件などの判例・裁判例を踏まえて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第12回 権利侵害3  みなし侵害を取り扱う
還流防止措置及びリーチサイト規制にかかる類型を中心に詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第13回 権利侵害4  インターネット上の侵害とその救済を取り扱う
インターネット上の海賊版対策に係る関係規定と侵害の救済手続きについて詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第14回 現代的課題1  AIとの関連を取り扱う
AIと著作権の関連について、学習・配発段階、生成・利用段階それぞれについて、詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 ) 
第15回 現代的課題2  憲法との関連を取り扱う
財産権としての著作権及び表現の自由との関連について、詳しく説明します 
あらかじめ配布するレジュメに目を通し、授業後に課題を作成する(180分 
到達目標
1 各回で取り扱う事項について理解する
2 各回で取り扱う事項について自分自身の意見を持ち発表することができる 
評価方法
到達目標1がミニマムリクワイヤメントである。
各回ごとに提出する課題の提出状況及び内容によって評価する。 
成績評価
基準
A:到達目標項目について、すべてを総合して平均90%以上の達成度で実施できている。
B:到達目標項目について、すべてを総合して平均80%以上90%未満の達成度で実施できている。
C:到達目標項目について、すべてを総合して平均70%以上80%未満の達成度で実施できている。
D:到達目標項目について、すべてを総合して平均60%以上70%未満の達成度で実施できている。
F:上記以外
なお、到達目標項目1が達成されていない場合には、単位を付与しない。 
教科書
参考書
受講心得
参考文献、インターネット上の参考情報等は、講義中に適宜紹介します。
授業ごとに学生から感想や質問を受付、質問については次回授業似て適宜回答します。 
オフィス
アワー
甲野:水曜午前9時~12時まで、甲野研究室。
山中:水曜午前9時~12時まで、山中研究室。
それ以外の時間帯もメールで調整可能。また、メールにて質問・相談を随時受け付ける。 
実践的教育
【実践的教育】国の行政機関(文部科学省等)勤務の経験を持つ教員がその経験を活かして著作権法について教育する。(甲野/山中)