シラバス参照

科目名 国際関係法要論【MR】 
科目名(英字) International Legal Studies 
ナンバリング MPCC11 
年次 1年次 
単位数
期間 後期 
担当者

松井 章浩(マツイ アキヒロ)




授業のねら
い・概要
 国際法の一つの機能は、国に自国領域内における排他的な管轄権を配分することである。それゆえ、国内法は基本的に自国領域内における適用、執行を前提としている。他方、人、物、資本は容易に国を越えるようになり、情報も犯罪も国を越える。知的財産も国を越える。それでは、法は国を越える人、物、行為をどのように扱うのであろうか。
 本講義は、国際的な知的財産問題を考察する科目を履修する基盤を形成するために、国際法、国際私法の基礎知識を獲得するとともに、知的財産をめぐる国際法事例、国際私法事例を検討することにより、国際社会における知的財産問題を法的に考察する能力を獲得することをめざす。 
授業計画
テーマ 内容・方法等 予習/復習
第1回 国際関係法の射程  国際法と国際私法の相違、国家主権  〔予習〕シラバスを読み、講義内容を把握する。(2時間)
〔復習〕講義で配布された詳細なシラバスを参照し、国際法・国際私法の全体像を把握する。(2時間) 
第2回 国 1  自決権、国家承認、未承認国の法的地位
〔事例研究1〕未承認国国民による国際出願 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第3回 国 2  国家管轄権、属地主義、管轄権の拡大  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第4回 国 3  執行管轄権、管轄権の制限、司法共助と犯罪人引渡
〔事例研究2〕営業秘密侵害罪の国外犯処罰 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第5回 領域 1  領域主権、領域使用の管理責任、海洋法の多元的構造、海洋開発  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第6回 領域 2  空、国際化地域、宇宙、南極条約
〔事例研究3〕宇宙活動の商業化 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第7回 外国人法・国際人権法  国籍、外交的保護、難民、人権の法典化、人権条約の実施措置  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第8回 国際投資法  国有化、投資協定、投資紛争
〔事例研究4〕知的財産権をめぐる投資紛争 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第9回 国際経済法  地域経済統合、経済連携協定、EU、TPP  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第10回 国際私法総論 1  国際私法の意義、基本理念、法源  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第11回 国際私法総論 2  法律関係の性質決定、連結点、反致、準拠法の指定
〔事例研究5〕懲罰的損害賠償 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第12回 国際私法総論 3  外国法の適用、公序、先決問題、国際的な強行法規、渉外実質法・統一法  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第13回 国際私法総論 4  国際裁判管轄、外国判決の承認執行  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第14回 国際財産法 1  契約、法定債権、物権、知的財産権
〔事例研究6〕外国特許権の効力 
〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
第15回 国際財産法 2  国際契約の実際、国際仲裁  〔予習〕教科書を事前に通読する。(2時間)
〔復習〕事前の予習、講義での検討を踏まえて、もう一度、復習を行い、事例研究を行う。(2時間) 
到達目標
(1) 国際関係を規律する法について、基礎的な知識を習得することができる。
(2) 国際法秩序と国内法秩序の相互関係を理解することができる。
(3) 国際社会で生じている法的問題を複眼的な視点で把握することができる。 
評価方法
毎回講義後に示す「復習課題」、テーマごとに取り組む「事例研究」により、到達目標に達しているかどうかを評価する。
・到達目標(1)には60%を配分し、「復習課題」と「事例研究」により総合的に評価する。
・到達目標(2)、(3)には40%を配分し、「復習課題」と「事例研究」により総合的に評価する。 
成績評価
基準
3回以上の欠席がある場合、到達目標(1)を達成することができないものとし、不合格とする。
ただし、録画形式メディア授業であるので、録画を見て、別途指定するレポートを提出した場合は出席とみなすこともある。
到達目標(1)を達成している場合にかぎり、到達目標(2)、(3)を評価する。
 A:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)、(3)の両方を高い水準で達成している。
 B:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)、(3)の両方を達成している。
 C:到達目標(1)を達成し、到達目標(2)か(3)のいずれか一方を達成している。
 D:到達目標(1)のみを達成している。
 F:到達目標をまったく達成することができない。 
教科書
書名 著者名 出版社名
1. 国際法入門 -逆から学ぶ〔第2版〕  山形英郎 編  法律文化社 
2. 国際私法(LEGAL QUEST)〔第2版〕  中西康、北澤安紀、横溝大、林貴美  有斐閣 
参考書
書名 著者名 出版社名
1. 国際法  酒井啓亘、寺谷広司、西村弓、濵本正太郎  有斐閣 
2. 国際法判例百選〔第2版〕  小寺彰、森川幸一、西村弓 編  有斐閣 
3. 国際私法判例百選〔第2版〕  櫻田嘉章、道垣内正人 編  有斐閣 
受講心得
(1) 本科目は録画形式メディア授業対応である。
(2) 半期15回で国際法と国際私法を俯瞰するので、毎回の講義に備えて、受講生は必ず教科書を熟読し、十分な予習と復習が必要である。
(3) 事例研究として知的財産に関係する事件を中心にとりあげるので、日本の知的財産法を十分に意識することが求められる。
(4) 提出された「事例研究」について、誤解や不正解の多い箇所は講義中に解説するので、できるだけ早く疑問点を解消することを求める。 
オフィス
アワー
オフィスアワー(後期)は、木曜日4限(松井研究室)とする。
オフィスアワー以外の時間の訪問については、事前にアポイントメントをとる必要がある。 
実践的教育